人事制度のジレンマ

新しい人事評価制度をつくり、今年度から施行し、どのように定着させるかというフェーズに入りました。「現場と評価制度と研修を一致させていくためにはどうしたらよいか」という問題意識の中で以下の<疎外>に出会い、イシューの設定から間違っているのではないかと困惑しています。

<疎外>マルクス
人間が作り出したシステムによって人間が振り回される。ここでは「組織のパフォーマンスを最適化する」という目的のために、「人事評価制度」という手段が開発された人事評価制度を「とにかく回す」ということ自体が目的化され、当初の目的であった「組織のパフォーマンスを最適化する」という観点からのレビューが、ほとんど行われていません。疎外というのは目的とシステムの間に想定された主従関係が逆転し、システムが主となって目的を従属化させるということです。ルールやシステムで人の行動をコントロールしようとすれば、そこに自ずと「疎外」は発生してしまう。であれば私たちは、むしろ理念や価値観といった内発的なものによって、望ましい行動へと促すのが重要なのではないでしょうか。(武器としての哲学)

スポンサーリンク
ichiwakaをフォローする
スポンサーリンク
ichiwaka blog
タイトルとURLをコピーしました