健康とは「健体康心」という四字熟語の略です。
健体 すこやかな体
康心 やすらかな心
いつの間にか元気な体のみの健体だけが健康の目的となってしまい、康らかな心、康心がないがしろになっているかもしれません。
体力のある人、丈夫な体の人のみが健康であるように思われがちですが、本当に健康な人とは、体も心もそろってこそ健康な人ではないでしょうか。
WHO(世界保健機構)が定めた「健康」とは、次の7つの条件 を満たしたものを、「健康」と定義しています。
①なにを食べてもおいしいこと
②よく眠れること
③すぐに疲れを覚えないこと
④快い便通があること
⑤風邪ぎみでないこと
⑥体重が変わらないこと
⑦毎日が楽しく明るいこと
心と体は、お互いに影響し合い、心の状態は体に影響し、体の状態は心に影響します。
“精神を鍛えるには、まず肉体から”(鋼の錬金術師)
心を鍛えたり、整えたりしようと思うと難しいですが、「体を鍛える」「呼吸や姿勢を整える」ことは簡単にできます。ただ、習慣化するには意志(心のはたらき)が必要です。
また最近、幸福をhappyではなく、well-beingと訳しているのを多く見かけます。
日本人は、幸福=Happy&Luckyと捉えることが多いようで、幸福は授かりもの「ありがたや」で、欧米や中東は幸せは勝ち取るもの、という感覚だそうです。
不幸とは、願望と現実のギャップの大きさで、不幸を減らすためには、「願望を下げる」か「現実を上げる」か「願望を変える」かの選択があります。「願望を変える」というオプションはちょっと意外で、なるほどと思いました。
また、成果を上げる組織には「信頼」の文化があるそうですが、この「信頼」をあげていく組織の取り組みで効果的なのが、仕事の一日を終えるときに「評価」し「笑い」「敬意をはらう」ことだそうです。
そして自分が幸せになる一番の方法は、『周りを幸せにする』日々の行動習慣だそうです。
<リフの6つの心理学的well-being>
①自己受容:自分に対してポジティブな態度を持つこと
②他者とのポジティブな関係:他者とあたたかく満足できる信頼できる関係を持つこと
③自律性:自己決定ができて自立していること
④環境制御力:自分の周囲や環境に対応する能力と達成感があること
⑤人生における目的:人生の目標と方向性が持てている感覚があること
⑥人格的成長:成長し続けている感覚があること
<セリグマンのPERMAモデル 5つのwell-being>
①ポジティブ感情
②エンゲージメント 物事に没頭すること
③人と関係性を持つこと
④人生に意味や意義があること
⑤達成すること
みなさんも、健体康心でwell-beingな毎日を。